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魚編に虎と書いて鯱と読む!!

名古屋で読書会サークルを主催しています。読書の話を中心に徒然と書きます。グランパスが大好き。本職は公認情報システム監査人やってます。

岡倉天心「茶の本」

天心が訴えたかったのは、単に「お茶」が素晴らしいということではなく、「他者との共生」「自然との共生」であるということ。でも、エコロジーの先取りというのは言い過ぎでは?
それはさて置き、一杯のお茶でも啜ろうではないか。

新訳・茶の本―ビギナーズ日本の思想 (角川ソフィア文庫)

新訳・茶の本―ビギナーズ日本の思想 (角川ソフィア文庫)

 

 

 

 

E.H.カー「歴史とは何か」

「歴史とは何か」というより「歴史家とは何か」。我々が目にする「歴史」をどのようにまとめているかが描かれている気がした。歴史家は、ただ事実を列挙するのではなく、判断を持って取り上げなければならない。


なぜ、人々は歴史が好きなのか、歴史を振り返ることが好きなのだろうか。それは人類の進歩の道すじだからだろうか。過去が未来を教えてくれるヒントになるからだろうか。


歴史を知る上では、書いた人が、なぜ、この事実を取り上げようとしたのか、また、どんな考えで書こうとしたかを見極めようとすると、面白いのかもしれない。案外、司馬遼太郎が人気な理由もそんなところかもしれない。 

歴史とは何か (岩波新書)

歴史とは何か (岩波新書)

 

 

 

曲亭馬琴「南総里見八犬伝」

これだけ男子の少年心をくすぐる作品は古今東西探しても数少ないだろう。分かりやすいくらい、悪者が痛い目に遭い、正しい者が報われる。単純な構図だけど、疲れてる時には心地よい。しかし、信乃の元・主人公っぷりが哀しい。すべて親兵衛に持ってかれたね。

 

 

藤沢周平「蝉しぐれ」

幼な馴染みとの淡い恋、友情、家族に訪れる悲劇、相次ぐ逆境を乗り越え、絶体絶命のピンチの中、かつての想い人を助け、巨悪に一矢を報いる。まさに漢にとって最高に燃えるシチュエーションではないか!
一方で一青窈の「かざぐるま」がピッタリくる切ない恋物語でもある。

蝉しぐれ (文春文庫)

蝉しぐれ (文春文庫)

 

 

 

三浦知良「やめないよ」

やるべき事を来るべき時のために欠かさず行う。いくつになっても「学ぶ」ことを忘れないからこそ、今の地位を維持できるのであろう。
心の弱っている時に読み直すことで、何か勇気をもらった気がする。諦めず、常に上を向いて歩こう

やめないよ (新潮新書)

やめないよ (新潮新書)

 

 

 

早見俊「うつけ世に立つ」

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僕が生まれ育った岐阜の街を描いた作品。とは言っても450年前のお話だけど。

織田信長の文化人としての側面として、落語の祖とも言われる安楽庵策伝や鵜匠たちとの交流を描いており、今までの作品とは違う信長像が新鮮。

また、残酷にも見える行為の裏で思い悩みながらも信念に向かって突き進む姿、これこそ岐阜市民が待ち望んでいた織田信長の物語なのではないだろうか。

少々、興奮気味に書いてしまったが、信長と言えばただ怖い人とか、革命児といった従来のイメージしかない方にも是非読んでもらいたい一冊。

うつけ世に立つ: 岐阜信長譜 (文芸書)

うつけ世に立つ: 岐阜信長譜 (文芸書)

 

 

 

井上靖「風林火山」

この小説は、勘助、由布姫のプラトニックな愛、もしくは信玄を加えた三角関係を描いた純愛小説なのではないか。もしくは「化物」勘助が人としての愛を知る物語。

風林火山 (新潮文庫)

風林火山 (新潮文庫)