魚編に虎と書いて鯱と読む!!

名古屋で読書会サークルを主催しています。読書の話を中心に徒然と書きます。グランパスが大好き。本職は公認情報システム監査人やってます。

三宅秀道「新しい市場のつくりかた」

新しい市場を作るという行為は、単にモノを作って売ると言うのではなく、新しいライフスタイルや文化を創造することである、と言うのが一貫した著者の主張。
なかなか難しいことを、と思ってしまうが、例えば、今の自分の生活を省みた時に、「まあ仕方ない」と渋々受け入れているモノ。そこにヒントが隠れている気もする。

新しい市場のつくりかた

新しい市場のつくりかた

 

 

 

ショウペンハウエル「読書について」

悪書は読まぬこと、と言われても読んでみないと分からない。まずは少し売れてるからと言って、安易に手を出さぬこと。
量より質。一冊一冊、自分の頭を使って考えながら、本を読もう!

読書について 他二篇 (岩波文庫)

読書について 他二篇 (岩波文庫)

 

 

 

ウイリアム・シェイクスピア「リア王」

最後まで誰も救われない後味の悪さが実にシェイクスピアな作品。だけど、何年か周期で読み直したくなる。

リア王 (光文社古典新訳文庫)

リア王 (光文社古典新訳文庫)

 

 

 

アーネスト・ヘミングウェイ「老人と海」

ヘミングウェイの何が好きって、あの「草食男子?去勢されて死ね!」的な雰囲気が割と好きだ。北方謙三と重なって見えるかも。
昔は、あまり意識しなかった台詞だけど、40になって読み返すと、なんか感慨深い。
「まあ、負けてしまえば気楽なものだ。こんなに気楽だとは思わなかった。さて、何に負けたのか」

老人と海 (光文社古典新訳文庫)

老人と海 (光文社古典新訳文庫)

 

 

 

ロバート・B・チャルディーニ「影響力の正体」

今回、「影響力の武器」から「影響力の正体」に改題されたのは時代の流れか。消費者を欺こうとすれば見破られて炎上。それでも、次から次へと現れるグレーな商法に立ち向かうための本。

影響力の正体 説得のカラクリを心理学があばく

影響力の正体 説得のカラクリを心理学があばく

 

 

 

中勘助「銀の匙」

最近、こんなにピュアで甘酸っぱい思いをすることはなくなったなあ。


取り合えず、人の恋路を邪魔する奴は馬にでも蹴られちまえ!

銀の匙 (岩波文庫)

銀の匙 (岩波文庫)

 

 

 

メアリー・シェリー「フランケンシュタイン」

全編通して登場人物の語りによるものなので、冗長的に感じる部分もあるけど、一方で生々しさも感じる。あと臨場感も。
「疎外が邪悪を生み出す」というのは現代にも繋がる話で、こうやって「悪」が生まれると思うと、何か切ない物語である。

フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)

フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)