魚編に虎と書いて鯱と読む!!

名古屋で読書会サークルを主催しています。読書の話を中心に徒然と書きます。グランパスが大好き。本職は公認情報システム監査人やってます。

初心者読書会 「イノベーション・オブ・ライフ」

昨夜は僕が以前、副代表を務めていたビジネス読書会「名古屋アウトプット勉強会」の特別イベントに運営のお手伝いとして参加しました。

特別というのは、通常の定例会と違って、今回の参加者はまだ一度も読書会に参加したことがない人、もしくは1,2回しか来たことのない初心者の方だけを集めた会だからです。

課題本は「イノベーションのジレンマ」でお馴染み、クリステンセンの「イノベーション・オブ・ライフ」。僕が昨年読んだ本の中でもベスト3に挙げたい1冊です!

 

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

  • 作者: クレイトン・M・クリステンセン,ジェームズ・アルワース,カレン・ディロン,櫻井祐子
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2012/12/07
  • メディア: 単行本
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以前も書きましたが、クリステンセンの「イノベーション~」というタイトルからしてバリバリ経営論の話だと思っていたら、人生について深く見つめ直すのに適した本です。

中でも、僕が一番好きなのはこの文章。

「つまり幸せを求めることは、幸せにしてあげたいと思える人、自分を犠牲にしてでも幸せにしてあげる価値があると思える人を探すことでもある。」

自分にとっての幸せとはなんだろう、誰かのために生きること?そう思える人と一生を過ごすこと??? 今だからこそ書ける話ですが、真剣に考えた結果、昨年の夏、妻にプロポーズをしました。本人には言いませんでしたが(苦笑)。

もちろん、この本だけが原因ではありませんが、背中を押してくれた一文だと思います。

また、キャリアについて考えている中で、

「この仕事は、自分にとって意味があるだろうか?成長する機会を与えてくれるだろうか?何か新しいことを学べるだろうか?だれかに評価され、何かを成し遂げる機会を与えてくれるだろうか?責任を任されるだろうか?」

この一文が指針として導いてくれる気がします。例えば、転職という選択肢を考える上で、その理由がなんなのか、単なる「逃避」ではないのか、本当にやりたいことは何か、人生の中で成し遂げたいことは何かを考えるうえで必要なエッセンスなのではないかと思います。

 

さて、昨日の読書会、普段の定例会とは参加条件も異なるので勝手も違うのですが、なんと参加者の8割が女性。あのクリステンセンの本ですよ(笑)、ちょっと意外な気もしませんか。実際、僕がファシリテーションを務めたチームも8人中6人が女性ということで普段とは違ったドキドキ感(笑)もありましたが、無事終えることが出来ました。

参加者の皆さんからは、読んだ後に充実感や清涼感があったという感想がありました。イノベーションのタイトルから小難しい理論的な話かと思ったら、意外と読みやすく、また人生について考えるいいキッカケになったという声もありました。

中には家族や友人との距離感を見つめ直したいという声もあり、今の自分を見つめ直すのにちょうど良かったという声が大半を占めています。こんな機会がなければ読まなかったということですが、タイトルや著者だけでビジネス書とか勘違いして敬遠するのは勿体ないですね。皆さんもぜひ読んでみてください!

 

昨夜、ご一緒した皆さん、お疲れさまでした。

そして、ありがとうございました!