歴読夏の陣!「南総里見八犬伝」
昨日は歴史読書会「歴読!」と「日本の古典を読む会」合同読書会を開きました。課題本は曲亭馬琴「南総里見八犬伝」、作者が28年もの期間をかけて書き上げた長編小説です。
今回は普段と趣きを変えて会場も和室を利用、名古屋国際センターの和室に『二十犬士』が集いました。3つのグループに分かれてのディスカッションとなりましたが、どのグループも笑い声が絶えず大盛り上がり♪
聞いていると、意外とどんな物語なのか知らない人も多く、一方で映像化された作品(映画、ドラマ)を観て知った人もチラホラと。またモチーフとしたマンガやアニメ(サムライトルーパー、ドラゴンボールetc.笑)で知った方も。
今回の課題本はダイジェスト版ではありますが、あまり参加者の琴線に触れるようなシーンを収録していなかったようで少々物足りないという意見もありましたが、一方で所々で胸がスカッとするような場面に巡り合えたという声も挙がりました。中でも『芳流閣の決闘』のシーンはどのグループでも人気が高かったようです。
僕自身は小学校の頃に子供向けの八犬伝を読んだこともあり大体のストーリーは把握していましたが、一言でいえば「勧善懲悪」。正しい人が報われ、悪い奴はトコトン痛い目に遭い、最後に報いを受ける。非常に分かりやすいストーリーだと思います。特に最近は登場人物、背景が複雑な作品が多いので頭が疲れることも多いです。それよりは何も考えず単純にスラスラと読める作品も面白いのではないでしょうか。例えば、昨年、ドラマ『半沢直樹』がヒットしましたし、今でも刑事ドラマの受けが良いのもそんな理由かもしれませんね。また、それこそが江戸の世から語り継がれてきた由縁なのかもしれませんね。まだ未読の方も一度読んでみては、と思います。
読書会の終了後は栄のビアガーデン「マイアミ」に移動。マイちゃんアミちゃんステージに脇目も振らず(?)、土曜の昼間から昼酒を充分に堪能しました。実に楽しい一日を過ごすことが出来ました。参加者の皆さん、ありがとうございます!
さて、今回で「歴読!」は40回目、次回から5年目に突入。「日本の古典を読む会」も20回目、次回は第3シーズン開幕となります。ここまで続けることができたのも参加者の皆さんのおかげ、毎回、暖かい雰囲気や居心地を醸し出してもらえて、本当に恵まれていると感じます。
主宰の僕自身も少しでも皆さんに満足して家に帰ってもらえるような会を目指したいと思いますので、次回以降も期待して参加してください!
南総里見八犬伝 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス (SP90))
- 作者: 曲亭馬琴,石川博
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2007/10
- メディア: 文庫
- クリック: 13回
- この商品を含むブログ (6件) を見る