E.H.カー「歴史とは何か」
「歴史とは何か」というより「歴史家とは何か」。我々が目にする「歴史」をどのようにまとめているかが描かれている気がした。歴史家は、ただ事実を列挙するのではなく、判断を持って取り上げなければならない。
なぜ、人々は歴史が好きなのか、歴史を振り返ることが好きなのだろうか。それは人類の進歩の道すじだからだろうか。過去が未来を教えてくれるヒントになるからだろうか。
歴史を知る上では、書いた人が、なぜ、この事実を取り上げようとしたのか、また、どんな考えで書こうとしたかを見極めようとすると、面白いのかもしれない。案外、司馬遼太郎が人気な理由もそんなところかもしれない。
- 作者: E.H.カー,E.H. Carr,清水幾太郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1962/03/20
- メディア: 新書
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