魚編に虎と書いて鯱と読む!!

名古屋で読書会サークルを主催しています。読書の話を中心に徒然と書きます。グランパスが大好き。本職は公認情報システム監査人やってます。

「伊勢物語」

色好み、今でいえばプレーボーイとかスケコマシの鑑かと思ったのは、恋心を抱かない相手にも優しくできる姿。等しく心を砕くって、なかなか出来ないけど、だからこそ、そんな「男」がモテるのね。
そんな彼でも藤原高子との逃避行失敗は辛い思い出なんだろう。自分が心から愛した女性と、すんでのところで引き離されるなんて、とても耐え切れない。
訳者(川上弘美)のあとがきではないが、たった31音に恋愛のアレコレを詰め込むって本当に素晴らしいし、それこそが和歌の魅力なのかも。