魚編に虎と書いて鯱と読む!!

名古屋で読書会サークルを主催しています。読書の話を中心に徒然と書きます。グランパスが大好き。本職は公認情報システム監査人やってます。

北方謙三「三国志(八)」

赤壁の戦い後、荊州南部を手に入れ、いよいよ、のちの本拠地となる益州攻防戦に突入する劉備軍。今、思うと、この頃が一番充実していた気もする。戦えば勝利に次ぐ勝利、領地を広げ、龐統黄忠魏延馬良馬謖、法正、李厳etc.と、文武ともに有能な人材が次から次へと傘下に加わってくる。(余談だけど、三国志のゲームをしていると、大抵、この頃のシナリオが本当に楽しくて、仕方がない。)


そんな中、伊籍が人知れず病に罹り、命果てようとしている。自分に与えられた任務を遂行し、孔明に後を託す姿は、地味かも知れないが、組織には、こういった漢が必ず必要であることを感じさせる。

 

三国志 (8の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)

三国志 (8の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)