ヒド・ファン・ヘネヒテン「ちっちゃな おさかな ちゃん」
いつもと趣向を変えて、今回は子ども向け絵本。
赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫と登場するキャラクターの色彩が鮮やか。
ママと離れ離れになってしまったおさかなちゃんの冒険。子を持つ親の立場としては、再会のシーンでウルっときてしまいます。
しっかし、こういった作品で、いつもパパが登場しないのは、父親としては寂しい限りです(苦笑)。
ちっちゃな おさかなちゃん (世界中でくりかえし読まれている本)
- 作者: ヒドファン・ヘネヒテン,Guido van Genechten,古藤ゆず
- 出版社/メーカー: 学研マーケティング
- 発売日: 2014/01/07
- メディア: 単行本
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川端康成「眠れる美女」
初めて読んだのは中学の頃で、当時はケシカランと思う本を読んでしまった背徳感から、最後まで読まないまま図書館に返したのは恥ずかしい思い出。
大人になって読み返すと、また違った感想を持つのも不思議だけど、今は「性」より「生」、いや「死」について何か人の業の様なものを深く刻み込まれる。
人生の最後に、思い付く欲望ってなんだろう?
ジーン・リース「サルガッソーの広い海」
主人公アントワネットこそが、名作「ジェイン・エア」のバーサだったという設定を知らずに読んでいたら、ただの悲しい女の一生を描いた物語、くらいの感想で終わっていた。
結局のところ、旧植民地で生まれたが故に、運命に翻弄され、生きる気力も失ってく様は哀しい。本当に報われない彼女の生涯しか記憶に残らなかった。
灯台へ/サルガッソーの広い海 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-1)
- 作者: ヴァージニア・ウルフ,ジーン・リース,鴻巣友季子,小沢瑞穂
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/01/17
- メディア: 単行本
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内村鑑三「代表的日本人」
アゴタ・クリストフ「悪童日記」
戦時下を生き抜くためには、ここまで逞しく、また強かでなければならないのだろうか?子供らしくないというより、その姿は「小さな大人」。
読み易いのは、余計な感情や感想は書かず、ただ淡々と事実のみを記載したからだろう。
柳田国男「遠野物語」
『山の民』について、もう少し深く触れると思ったら、そうでもなく、不思議なモノに終始してる感じ。けど、日本中で同じような話が伝承されてるんだろうなあ。それには当然、似たり寄ったりの共通点もあって。もっと言えば、世界中に広がってるのかも。