魚編に虎と書いて鯱と読む!!

名古屋で読書会サークルを主催しています。読書の話を中心に徒然と書きます。グランパスが大好き。本職は公認情報システム監査人やってます。

佐藤賢一「王妃の離婚」

『死人』という言葉には、オーエンや王妃の父(ルイ11世)も含まれているのかと思ったが、そうではなく、ただベリンダのみを指していた。
ベリンダ・オーエン姉弟が結び付けたフランソワと王妃の関係性。そして裁判後のそれぞれの人生は決して恥じるものではなく、決して傷つくことのない栄光になっていくのだろう。
全体を通して、最初はルイ12世を圧倒したまま「フルボッコ」にするのかと思ったけれど、いい具合に落とし所を見つけたというか、綺麗にまとまった感がある。

王妃の離婚 (集英社文庫)

王妃の離婚 (集英社文庫)