魚編に虎と書いて鯱と読む!!

名古屋で読書会サークルを主催しています。読書の話を中心に徒然と書きます。グランパスが大好き。本職は公認情報システム監査人やってます。

三浦知良「やめないよ」

やるべき事を来るべき時のために欠かさず行う。いくつになっても「学ぶ」ことを忘れないからこそ、今の地位を維持できるのであろう。
心の弱っている時に読み直すことで、何か勇気をもらった気がする。諦めず、常に上を向いて歩こう

やめないよ (新潮新書)

やめないよ (新潮新書)

 

 

 

早見俊「うつけ世に立つ」

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僕が生まれ育った岐阜の街を描いた作品。とは言っても450年前のお話だけど。

織田信長の文化人としての側面として、落語の祖とも言われる安楽庵策伝や鵜匠たちとの交流を描いており、今までの作品とは違う信長像が新鮮。

また、残酷にも見える行為の裏で思い悩みながらも信念に向かって突き進む姿、これこそ岐阜市民が待ち望んでいた織田信長の物語なのではないだろうか。

少々、興奮気味に書いてしまったが、信長と言えばただ怖い人とか、革命児といった従来のイメージしかない方にも是非読んでもらいたい一冊。

うつけ世に立つ: 岐阜信長譜 (文芸書)

うつけ世に立つ: 岐阜信長譜 (文芸書)

 

 

 

井上靖「風林火山」

この小説は、勘助、由布姫のプラトニックな愛、もしくは信玄を加えた三角関係を描いた純愛小説なのではないか。もしくは「化物」勘助が人としての愛を知る物語。

風林火山 (新潮文庫)

風林火山 (新潮文庫)

 

 

 

三宅秀道「新しい市場のつくりかた」

新しい市場を作るという行為は、単にモノを作って売ると言うのではなく、新しいライフスタイルや文化を創造することである、と言うのが一貫した著者の主張。
なかなか難しいことを、と思ってしまうが、例えば、今の自分の生活を省みた時に、「まあ仕方ない」と渋々受け入れているモノ。そこにヒントが隠れている気もする。

新しい市場のつくりかた

新しい市場のつくりかた

 

 

 

ショウペンハウエル「読書について」

悪書は読まぬこと、と言われても読んでみないと分からない。まずは少し売れてるからと言って、安易に手を出さぬこと。
量より質。一冊一冊、自分の頭を使って考えながら、本を読もう!

読書について 他二篇 (岩波文庫)

読書について 他二篇 (岩波文庫)

 

 

 

ウイリアム・シェイクスピア「リア王」

最後まで誰も救われない後味の悪さが実にシェイクスピアな作品。だけど、何年か周期で読み直したくなる。

リア王 (光文社古典新訳文庫)

リア王 (光文社古典新訳文庫)

 

 

 

アーネスト・ヘミングウェイ「老人と海」

ヘミングウェイの何が好きって、あの「草食男子?去勢されて死ね!」的な雰囲気が割と好きだ。北方謙三と重なって見えるかも。
昔は、あまり意識しなかった台詞だけど、40になって読み返すと、なんか感慨深い。
「まあ、負けてしまえば気楽なものだ。こんなに気楽だとは思わなかった。さて、何に負けたのか」

老人と海 (光文社古典新訳文庫)

老人と海 (光文社古典新訳文庫)