魚編に虎と書いて鯱と読む!!

名古屋で読書会サークルを主催しています。読書の話を中心に徒然と書きます。グランパスが大好き。本職は公認情報システム監査人やってます。

F・スコット・フィッツジェラルド「グレート・ギャッツビー」

ギャッツビー、なんか寂しいよなあ、ギャッツビー。


滅茶苦茶リア充を目指してたのに、なりきれなくて、最後はグサリと...。


ギャッツビー、なんか切ないよなあ、ギャッツビー。

グレート・ギャッツビー (光文社古典新訳文庫)

グレート・ギャッツビー (光文社古典新訳文庫)

 

 

 

日本文学全集 第1集

何を思ったのか、何かが降りて来たのか分かりませんが、この2週間ほど、河出書房の池澤夏樹個人編集-日本文学全集シリーズより、第1集の12冊を紹介してみました。

どれもこれも読み応えのある一冊です。機会があれば、次は第2集にチャレンジしてみます。

なお、僕は河出書房の回し者ではないことを言い添えておきます(笑)。

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井原西鶴「好色一代男」

若干馬鹿馬鹿しくもあるけど、現代では絶対に出来ないであろう自由きままな生き方は、どこか羨ましい。そして、本当にモテる男というのは、どんな女性にも優しく出来ること。

 

 

石牟礼道子「水はみどろの宮」

社会問題を描いた代表作「苦海浄土」とは異なり、ファンタジー要素の強い作品。草の声、水の声、風のささやきや山の精との対話から生まれるものは何か?時には、目に見えない何かの声に耳を傾けることも大切なのかも。

 



「宇治拾遺物語」

原文がどうこうと言うより、この町田康の新訳が傑作というか反則。瘤取り爺さんの話を始め、馴染み深い物語も町田フィルターで規格外のストーリーに。

絶対にお洒落カフェや電車の中では読まないでください!

 

 

日野啓三「向う側」

読むタイミングとしては、まさに今かという気もする。ある意味、残念だけど。戦場の泥臭い腐臭が纏わりついてくる作品。

 

 

折口信夫「口訳万葉集」

高校時代、万葉集の代表歌人として名前さえ覚えておけば、古典か日本史で点取れたくらいの記憶しかなかった山上憶良。子を持つ親の立場になって、その良さというか、子を想う気持ちが分かってきた。妻子の待つ家に早く帰りたい。という気持ちがよく分かる。

僕も上司に、この歌を詠んで、毎日、定時上がりしたい気持ちを伝えてみたいと思います(笑)。