魚編に虎と書いて鯱と読む!!

名古屋で読書会サークルを主催しています。読書の話を中心に徒然と書きます。グランパスが大好き。本職は公認情報システム監査人やってます。

伊東潤「天地雷動」

長篠の戦い武田勝頼徳川家康羽柴秀吉3者の視点から描くことで、それぞれの立場、戦わざるを得ない理由が鮮明になる。そして、もう一人の主人公といっても良い宮下帯刀の存在が、物語に深みを与えているのではないか。名もなき侍大将の必死に生きる姿は、3人の武将とは立場が違えど、どこか似通ったものがある。
続編「武田家滅亡」では、この4人の運命がどう転ぶのか、続きを読んでみたい。

 

天地雷動 (角川文庫)

天地雷動 (角川文庫)