2017-07-24 夏目漱石「こころ」 読書 読書会 古典 文学 何度読んでも、「私」が「先生」に魅かれていくのか分からない。「先生」は先生をしているわけでもなく、いわゆる高等遊民に過ぎない。どこに魅かれたのか、自分に似ているから?それとも、自分にない何かを持っているから?「私」は狂言回し?「先生」と「K」ともにメンタルが弱いといえば、それまでだが、勘当の身である「K」には何も残されたものがないし、「先生」自身は「K」が自殺した時点で心が壊れかけていたのだろう。こっそりと婚約してしまう「先生」を卑怯と呼ぶのは簡単だが、恋愛なんてそんなものだ。自分だって本当に好きになった人なら友人より先手を打つのは必定。ただ、後味は悪いだろうね。 こころ (新潮文庫) 作者: 夏目漱石 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2004/03 メディア: 文庫 購入: 18人 クリック: 370回 この商品を含むブログ (437件) を見る