魚編に虎と書いて鯱と読む!!

名古屋で読書会サークルを主催しています。読書の話を中心に徒然と書きます。グランパスが大好き。本職は公認情報システム監査人やってます。

北方謙三「三国志(三)」

ライバルたちが着々と勢力を伸ばす中、焦ったくも、秋(とき)が来るのを待つしかない劉備陣営。よりによって、曹操に頼らざるを得ない心中は読んでるこっちも辛くなる。
その一方で、稀代の豪傑、呂布が散る。曹操劉備と違い、生涯一軍人としか生きられなかった漢に相応しい最期だったのかもしれない。海に向かって咆哮する赤兎の姿が象徴的。

 

三国志〈3の巻〉玄戈の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

三国志〈3の巻〉玄戈の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)